バーニーエクレストンの功罪

2017年7月14日
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BRDCはリバティメディアと本格交渉をスタートしました。
ロンドン市街地コースということも可能性はあります。

F1前オーナーのCVCキャピタルズの開催権契約金に四苦八苦している現状のBRDCですが、それは英国に限らず世界各国の開催権を所有しているサーキット側すべてに共通している問題です。鈴鹿サーキットもその中に含まれています。もし、鈴鹿でF1が開催出来ないとなると他のサーキットでは開催出来ない現状があります。トヨタが参戦していない現在、富士で開催されることは有り得ません。

なんとかこの開催権の問題を妥結してほしいのですが、つまり、開催権料の大幅見直し(値下げ)です。
チケットが完売しても赤字っておかしい。サーキット内の広告収入などを含んでも赤字。

開催しているメリット、意味がないですよね。
CVCキャピタルズはファンドだったので、短期的にF1から収益を上げることしか考えていませんでした。出資者にリターンすることを第一義にして、TV放映権料、サーキットの開催権料をどんどん値上げをして、F1が窮状に差し掛かったところで株式を売却して、さっさといなくなりました。

典型的なハゲタカのファンドの手法ですよね。

バーニーはF1を世界的スポーツへ押し上げた最大の功労者です。
バーニーエクレストンの功罪をいうならば、最大のミスはF1をCVCキャピタルズに売却してしまったことだと思います。CVCキャピタルズに売却した2005年当時、ファンドにF1の株式を売却するとハゲタカのように食い荒らされてしまう、という危惧の声が当時ありましたが、まさにその通りになりました。

リバティメディアは相当な金額でCVCキャピタルズからF1の株式を購入しているので、収入の柱である開催権料や放映権料を値下げすると収支が合わなくなるという財務上の問題があります。

リバティメディアはソーシャルネットワークを多用して、インターネットにF1の放送を解禁して、そこから広告料の収入を図るという計画も入れているのですが、サーキット開催権料(つまり、それはチケット価格に反映される)と、TV放映権料の差し迫っている問題(つまり値下げ)をしなくてはならないのですが、いよいよ、このシルバーストーン、BRDCが口火を切りました。いまはサーキット側だけですが、そのうち、どこかのTV局が放映権料の問題を提起するはずです。

いまはまだCVCキャピタルズ時代に締結した契約の適用期間なので、表立ってきませんが、契約更新するタイミングで必ずTV局側がリバティメディアと激しい交渉をするはずです。

年間の放映権料が数十億円って異常だと思います。
仮に30億円だとすると、1戦放送するのに1億5千万円です。
CMの広告収入で民間の放送局はなりたっているのに、そんな金額だと有料放送に移行せざるをえません。

日本のフジテレビもそのような経緯を辿りました。

無料の地上波放送があるからこそ、企業はCMのスポンサーにもなるし、多数の視聴者がいるからこそ、チームのスポンサーにもなることを検討する。

有料放送の限られた視聴者しかいないのに、スポンサーになろうとはしない。
スカパーNextの契約視聴者数は40万人だそうです。

無料の地上波放送で放送して、5%の視聴率だと600万人。

全然、規模が違いますよね。
こんなんだから、小林可夢偉がスポンサー探しで躍起になっても日本の企業はスポンサーになってくれなかったのです。

異常なTV放映権料の問題は、日本に限らず、世界的にF1にスポンサー参入する企業を減らしている問題に直結しています。この数年、マクラーレンにタイトルスポンサーがつかなにのもその影響からです。

バーニーの功罪、彼はF1を世界的スポーツイベントに押し上げた第一功労者。
しかし、CVCキャピタルズにF1を売却してしまったことが最大のミス。