
昨年の途中から病気療養していたフランク・ウィリアムズですが、パドックにはもう来ることが難しいようです。自宅療養で元気になっているらしいのですが、旅に耐えられるような状態ではないと、副代表のクレア・ウィリアムズのコメントがありました。この写真は2014年オーストリアGPでのものですが、フランクはだいぶ弱弱しい感じでありました。F1からロンデニスが去り、フランクも去り、どんどん世代交代していきます。90年代にF1を席巻したウィリアムズですが、当時はドライバーの処遇にドライ(冷たい)だとかいろいろ云われたものです。チャンピオン獲得したドライバー、つまり92年のマンセル、93年のプロスト、96年のヒルが翌年にはチームには残りませんでした。
ドライバーに高額なサラリーを払うより、マシン開発、組織体制の充実に費用を優先させている色合いの強いチームだったからこそ、チャンピオン獲得で翌年にギャラUPするドライバーを放出していた、ということなのですが、当時はフランクウィリアムズも40代後半から50代半ばにかけての時期で、現在のようなお爺ちゃんではなかったわけで、もっとギラギラしていた頃です。いまでこそ気の良いお爺ちゃんのようになっていましたが、若かりし頃は非情な面も持ち合わせていたということです。
しかし、もう見られなくなる、と寂しく感じてしまいますね。