
高すぎる開催権料が理由。
F1前オーナーのCVCキャピタルズが設定した契約条項。
毎年5%ずつ上昇していく開催権料。
チケットが全てSOLD OUTになっても賄いきれない開催権料。
政府や自治体などからの助成金がなければ収支が合わない。
各チームへの分配金問題で、恩恵に授かっているフェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンなどのチームと激しい調整をしていかなければなりませんが、問題はこの分配金だけでなく、各国のサーキットの開催権料、そして各国のTV局への放映権料の問題があります。
この3つの問題は避けては通れません。
私、昨年のイギリスGPへ行きましたが超満員でした。
それでも赤字なのです。
高騰しすぎた開催権料。
それはCVCキャピタルズの負の遺産なのです。
とんでもない契約でお金を集めるのが、ファンドのCVCキャピタルズの手法でした。
それによって何がおこったかといえば、トルコが開催を撤退しました。
そして各国のF1チケット価格が異常なまでに上昇しました。
鈴鹿のF1チケット、2006年の頃と比較して2万円ぐらい高くなりました。
そして日本では地上波放送がなくなりました。
高騰しすぎたTV放映権料(噂では数十億円です)を無料の地上波では放送出来なくなったのです。
人気が低下して放送しなくなったのではなく、有料放送(スカパー)でなんとか収支バランスをとるしかなかったのです。
CVCキャピタルズはファンドです。
要するにCVCキャピタルズに、サーキットの開催権料、TV放映権料を吸い上げられたわけです。
CVCキャピタルズの出資者にそのお金は流れていったわけです。
我々、世界中のF1ファン、サーキット、TV局、F1関係者が、CVCキャピタルズというファンドに食い物にされたわけです。
2007年から2016年までの10年間、CVCキャピタルズはF1の筆頭株主(要するにF1オーナー)で、バーニーエクレストンを執政官にして、さらにF1をお金がかかるスポーツへとしてしまいました。
新オーナーのリバティメディアはこの3つの問題
開催権料、放映権料、分配金
に対応しなくてはならないのです。
そして2021年からのエンジンルールもそうです。
この4つの問題をクリアー出来た時、F1改革が成功した日なのです。