バーニー・エクレストンに新たな訴訟裁判問題

2018年4月4日
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話しは2005年に遡るようなのですが、前F1オーナーのCVCキャピタルズに売却する頃なのですが、ブルーウォーターズ社がCVCキャピタルズに対抗馬としてF1の株式取得を目指していたようなのですが、要するにこのブルーウォーターズからバーニー・エクレストンは賄賂を受け取っていたらしいのです。

ブルーウォーターズは自分達に有利な条件を引き出すためにバーニー・エクレストンに接近する為に裏金を渡していたという推測のなるのですが、そこで裏金と引き換えに何らかの約束事をしていたのが反故にされてしまい、その裏金は戻ってくることなく現在に至っているということなのでしょう。

約束を交わしたのに順守されなかった。だからあの時の金を返さないのは何故なのだ。ならば収賄の訴訟をしてやる!ということなのですが、晩年のバーニー・エクレストンはお金に執着している感がありました。CVCキャピタルズに売却したのはその最たる例でありますし、2006年からCVCキャピタルズがF1オーナーとして君臨してからは、各国の開催権料の高騰や、TV放映権の権利金の高騰を招き、その当時に交わした契約条項は現在も法的効力があり、各国のサーキット、TV局は莫大な権利金を支払うのに四苦八苦しているのが現状であります。

鈴鹿サーキットのF1開催権も2018年で満期を迎えます。そして2019年以降の契約に関しては、現在もFOMとの交渉が継続されており、いまだに発表がありません。
ただし、バーニー・エクレストンとCVCキャピタルズが君臨していた頃のFOMとは内部体制の雰囲気も随分と変化があり、以前のような高飛車・高圧的な態度で莫大な権利金を露骨に要求してくることもなくなりつつあるようです。

心配なのがまだバーニー・エクレストン+CVCキャピタルズ時代の契約がまだ法的効力があり、それが交渉を長引かせている要因でもあります。

短く言うと、初年度の開催権料が7年後には2倍に膨らんでしまうという内容なのですが、この内容ならばいつまでも開催を継続することは財務上で無理であり、何か大きなバックがない限り成立しません。政府の財政支援などがそうでありますが、オーストラリアやハンガリーなどは政府が支援をしていますが、日本GPは政府は支援をしていません。鈴鹿(モビリティランド)はホンダ資本系列でありますが、FOMはホンダの財政支援を見込んでいるフシがあるのですが、モビリティランド側は持続可能な開催を考えており、無理に財政支援をしてもらってまで開催していては大赤字を生んでしまうイベントになってしまうことに危機感を抱いているようです。

バーニー・エクレストン+CVCキャピタルズの時代は2006年から2016年まで続きました。その時代に締結されたTV放映権や、サーキットの開催権は異常なまでの契約内容になっており、法的効力がなくなるまで、この負の遺産をどうしていくのか?という問題があります。

晩年のバーニー・エクレストンはオーナーのCVCキャピタルズの執政官でありました。CVCキャピタルズに利益を献上する為に、開催権や放映権を異常な値段で販売をしてきた経緯があります。

バーニー・エクレストンはF1を世界のスポーツイベントに押し上げた偉大な人物だと思うのですが、彼の最大の失敗はCVCキャピタルズにF1を売却してしまったことであると思います。

鈴鹿サーキットもその法的効力を持った契約に悩まされています。FOMも悩まされています。新しいオーナーであるリバティメディアも悩まされています。リバティメディアは非常に高い値段でF1の株式をCVCキャピタルズから購入したので、利益を上げなくてはいけません。

TV局や開催するサーキットの財政事情が非常に厳しいのはわかるが、値下げをしてしまうと、利益を計上するのが何年も先になってしまう、というジレンマにあるのです。

こういったジレンマでリバティメディア、TV放送局、サーキット開催権の当事者が苦しんでいるのが実情です。
シルバーストーンもモンツァもカタロニアも苦しんでいます。

中国も2020年まで開催権が延長されましたが、法的効力がある2020年までは開催契約を締結し、法的効力が無くなる2021年以降は何らかの内容で新契約を締結する思惑なのでしょう。

晩年のバーニー・エクレストンは汚れ役をCVCキャピタルズにやらされてしまったということなのでしょう。莫大なTV放映権料や開催権料はCVCキャピタルズの投資者の運用益に配分されていきました。

バーニー・エクレストンの個人的資産は日本円で数千億という噂でありますが、これだけお金を稼いでもまだ足りないのでしょうか?現在89歳になりますが、どう考えても使い切れないそのお金はどうなるのでしょうか?

来年に行われる裁判で有罪になってもお金で解決するのでしょうか?
100億円ぐらい支払っても痛くも痒くもないでしょう。
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