

F1が開催されるコースで最も長い2500mのストレートを有するアゼルバイジャンですが、旧市街から新市街に向けて、ただただひたすら長いストレート。現時点で云われているのがパワーユニットの勢力図ですが、大きく分けて2つに分類されていますね。
①メルセデスパワーユニットVSフェラーリパワーユニットの相関関係。
②ルノーパワーユニットVSホンダパワーユニットの相関関係。
①②いずれもその差はほとんどないように思えるのですが、①については進化がある程度頭打ちのところに近付いているようにも思います。②についてはまだまだ発展途上でノビシロがまだある程度残されている。
①と②の差はどれほどのものなのか?
一つの物差しとしてはパワー。
そして追いつくのに要する時間。
パワーに関しては40~50馬力?
追いつくのに要する時間は1~2年ほど?
以前のような圧倒的パワーの差はもう現状ではなく、デプロイが切れる、といったこともほとんど聞かなくなりました。残されたノビシロを追及する為に、信頼性を天秤にかけながらいろいろとチャレンジをしていて、壊れるシーンを目にすることが多くなりました。105キログラムの燃量、100キログラム/Hの流入量で引き出せるパワーの限界点がそろそろ近づいているように思えるのですが、来シーズンは110キログラムにルール変更するらしいのですが、それはパワー向上を目的としたものではなく、リフト&コーストのドライビングスタイルが世界最高峰のF1には相応しくないとされたからです。省エネ走行でストレートエンド手前で余分に100mほど手前でアクセルを戻すようなドライビングは限界までプッシュしているとは言えず、批判の的にはなっていたのですが、現行の105キログラムの燃量で1レースを限界プッシュでチェッカーまで走ることは非常に難しい。つまりガス欠でリタイヤしてしまうということです。
そういう意味で全開率の高いアゼルバイジャンでは2500mのロングストレートをいかに走るのか?に注目をしてしまうのですが、このロングストレートでの加速感と最高速度に到達するまでの所要時間などがMAXパワーを推し量れます。私達はチームのエンジニアリングではないので、テレメトリーデータに目に通すことは出来ないので、こういったアマチュア的なものでしか推し量れないのですが、それでもそういった視点でホンダパワーユニットが現在のルノーパワーユニットと比較してどうなのか???といったことを目にするチャンスでもあります。
メルセデスパワーユニットとフェラーリパワーユニットはほぼ互角と云われていますが、私はフェラーリパワーユニットがメルセデスを抜いていると考えています。
その根拠はウィリアムズとフォースインディアの低迷が1番の理由です。この2つのチームは中団グループの最下層に位置していると思うのですが、ザウバーにも苦戦しているあたりを見ると、どうやら現在では、若干であすが、フェラーリパワーユニットが逆転したいるのかもしれません。