マルキオンネ氏逝去は2021年パワーユニット問題に大きな影響を及ぼす。

2018年7月27日
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マルキオンネ氏の急逝は2021年パワーユニット問題に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。

リバティメディアの提唱案に真っ向から大反対の唱えていたマルキオンネ氏によって、なかなか最終骨格案が決まらず、本来ならば6月末までに公式発表だったはずなのですが、いまだに未発表であります。状況はリバティメディア案に有利に運ぶのではないでしょうか。

MGU-Hは素晴らしいテクノロジーで、未来のハイブリッドカーのコンセプトであります。このデバイス技術を廃止すると、パワーユニットの出力は低下します。低下する代わりにエンジン本体の回転数を上げて出力UPを図る。そして、エンジン音のUPを図る。。。これがリバティメディアの目指す2021年からのパワーユニットであります。

MGU-Hは次世代技術で量産車にも汎用性があります。ここで培った技術を市販車にも転用していく。F1は未来技術の開発の場であるというF1のイズムを守る。しかし、現在のF1パワーユニットは音量が小さく、音質も官能的でなく、NAエンジン時代のような大音量で官能的なサウンドを奏でていません。大多数の一般ファンも昔のエンジン音が懐かしいと感じているのですが、技術と迫力を両立させることが困難な時代になってきているのかもしれません。

MGU-Hはわかりやすくいうと、排気エネルギーを積極的に活用して、モーターを回して電気エネルギーを発電するという代物です。排気エネルギーを利用するということは、テールパイプに排出される排ガス量が低下する、、、つまりパイプに流れる排ガス量が低下するので音量が下がる、というものです。

NAエンジンは排ガスを多く排出していたので、その分、音量が大きかったわけですが、現在のパワーユニットの音量が小さいという問題はMGU-Hがかなりの割合を占めているのですが、これを外してしまえ!というのがリバティメディアの考え方です。

しかしエンジンメーカー(メルセデス、フェラーリ)からすると、せっかく次世代ハイブリッドのエンジン技術をここまで高めてきたのに、自社の次世代量産車へその技術も盛り込みたいのに、廃止になれば技術開発で遅れを取ってしまう、という問題があります。

メルセデスやフェラーリはハイブリッドエンジンの次世代技術として、MGU-Hというデバイスを今後も継続していきたい、と考えているのです。

しかしそれでは音量が小さいエンジンになってまう、、、という問題があります。
現在のパワーユニットはエンジン本体で750~850馬力ぐらいの出力があると推測されているのですが、MGU-K+MGU-Hで約160馬力発生します。

エンジンの音量が大きくなり、音質が官能的になり、コストも下がればMGU-Hは是非、残したい技術なのですが、相反する問題の狭間で、なかなか2021年以降の正式発表がいまだにありません。

マルキオンネ氏自身がリバティメディア案に大反対を唱える急先鋒的な存在だっただけに、マルキオンネ氏の逝去はリバティメディアに有利に傾く状況になったのではないでしょうか。