
マクラーレンのプレスリリースでジェームス・キーのマクラーレンへの移籍が暴露されましたが、レッドブル契約下にあるジェームス・キーは2020年までガーデニング休暇になります。長期契約下での拘束で他チームで仕事をすることが出来ないのですが、折角、ワークスチームでマシン設計をする環境になったのに、、、と思いがちですが、レッドブルの内情を知り尽くしているジェームス・キーにとって、来シーズンからのレッドブル・ホンダ誕生でトロロッソは2番茶を飲まされる、と察知しているのであって、またしても思い切った仕事が出来ない環境に身を置くことになる、と判断したのであって、半ば、これはレッドブルへの反抗でもあるわけです。ワークス体制下で優先されるのはレッドブルのリクエストで、トロロッソのリクエストはあまり通らない、ということです。何のためのトロロッソ・ホンダのワークス契約なのかわからないではないか!ということです。
しかし、現在のマクラーレンはルノーのカスタマーチームです。チームに規模は大きくてもカスタマーであることに違いはなく、また往年の資金力が潤沢なマクラーレンではありません。このままトロロッソに残り続けたほうが良かったのではないか?と思うのですが、ザック・ブラウンはジェームス・キーが現在と未来の処遇に不満を抱いてるのを察知して、キーを引く抜きにかかったのでしょう。
組織に属していると、業界・職種を問わず、人間関係だけでなく、処遇に不満を抱くのは常でありますが、ジェームス・キーも長年に渡って、相当蓄積されたものがあったのではないかと思われます。今回のレッドブル・ホンダ誕生だけで不満を抱いたのではなく、それまでにいろいろとあったのでしょう。