リカルドのルノー移籍は大ギャンブル

2018年8月7日
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F1ツアー

2019年の居場所をルノーに定めたリカルド。今回の移籍はメルセデスあるいはフェラーリに移籍出来なかった場合はレッドブルに残留するものと大半の人は思っていたのですが、マクラーレンやルノーは年俸を引き上げる為の交渉相手と見なしていましたが、まさか本当に移籍するとは衝撃でありました。レッドブルならばチャンピオンを狙える環境なのに、あえて自らそれを捨て去るとは。

レッドブル内での自分の処遇(扱いと年俸)が気に入らなかったのか?それぐらいしか考えられないのですが、リカルドの言い分は、ルノーは上昇傾向の過程にあるチームで2019年はトップ3チームに今年よりも肉薄し、2020年は対等に戦えるということです。ルノーは2年契約とだけ発表しており、現時点では契約金の話は伝わってきません。リカルドの2018年の契約金は推定600万~700万ドルと云われています。フェルスタッペンの推定2000万ドルと比較するとあまりにも格差があります。リカルドの2018年の契約金は2014年に移籍してくる時(トロロッソからレッドブル)に定められた契約金であります。当時のリカルドはまだトップドライバーの仲間入りをしておらず、契約金の評価は妥当なものだと思います。

2018年現在のリカルドは通算7勝を挙げており、トップドライバーであることに異論の余地はありません。この実績をベースにリカルドはレッドブルと2019年以降の契約をしていたのですが、フェルスタッペンよりも格下の契約金提示があったのか、もしくは2年契約ではなく、3年もしくは4年の契約年数がチームから提示されその線での交渉だったのかもしれません。

2021年にF1は大変革し、チーム勢力図は一変する可能性があります。そのような背景から2020年までの契約にドライバーはこだわり、2021年以降を視野に入れて、可能な限り、2021年以降に有力と思われるチームに移籍出来るような契約にしています。それはベッテル、ハミルトン、フェルスタッペンがそうであります。

しかし、もしレッドブルが2021年以降もリカルドをチームに留めておくような契約年数を提示して交渉をしていたとすると、リカルドにしてみればF1ドライバーとしてのキャリアをレッドブルに捧げてしまうことになります。リカルドにしてみれば選択肢を多く持っておきたかったのかもしれません。それが今回のルノー移籍(2019年・2020年の2年契約)だったのではないでしょうか。

しかしこれは大ギャンブルです。ルノーはF1に多くの活動予算を投入しないと明言していますし、PUの戦闘力についても大きく向上していく気配が感じられません。現時点ではホンダPUとほぼ同程度のポテンシャルのように感じられ、そのホンダPUは信頼性を確保しつつある現在、性能面でかなりのノビシロを感じさせ、フェラーリPUやメルセデスPUとのギャップを縮めていくでしょう。

レッドブルは空席になった1つのシートに誰を座らせるのでしょうか。サインツやガスリーの名前が有力候補として挙げられていますが、第3の選択肢を模索しているようにも見受けられます。