
無料放送がなくなったのが観客数減少の第1要因だと思うのですが、無料放送がなければ視聴者数が少なくなるので、スポンサーの参入も減ります。
2008年のリーマンショックで日本人の価値観が大きく変わったのかなと感じているのですが、要するにデフレマインドです。企業も個人もお金を使わなくなった。企業は収益が史上最高でも内部留保してますよね。個人も貯蓄に回していてお金をあまり使わなくなったと思います。F1のチケットは高額だから手が出しにくい、というスパイラルです。
例えば東京からF1観戦をしようと鈴鹿サーキットに行くとした場合、最低でも2泊はしないといけない。グランドスタンドや1~2コーナーのスタンドチケットは5.5万から6.5万円します。交通費、宿泊費、チケット代でかなりの出費になってしまいます。無料放送されなくなってF1が身近にTVで観れなくなって、、、こういう負の要因がたくさん重なって、観客数減少になっているのだと思います。
無料方法の復活、チケット価格の見直し、をするにはリバティメディアの世界各国のTV局やサーキットへの放映権料や開催権料の大幅な見直しをしなくてはいけない。
そうするとリバティメディアは収入減少になってしまいます。
F1の予算制限にメスを入れる必要もあります。
ですが、いままでF1(FOM)はデジタルコンテンツに対してあまり着手してきませんでした。DAZNなどのデジタルコンテンツ事業に参入して、そこから広告収入を上げれば良いのだと思います。収入減少をデジタルコンテンツ事業でカバーすれば、無料放送やチケット価格の見直しも可能だと思うのです。
2021年からのエンジン規定の改革も良いと思います。安価なエンジンになればチームも支出が減少しますし、分配金を多少減らしてもチームは運営していくことが出来ますから。
CVCキャピタルズ+バーニーの負の遺産を整理するのはまだ始まったばかりです。