2017シーズン

F1ブラジル海外観戦ツアー
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1コーナーで2番グリッドからスタートしたベッテルがPPのボッタスをとらえて先頭に立つが、レースは1周目にセーフティカーが導入される荒れたスタートとなってしまった。バンドーン、オコンに加えてハースのマグヌッセンもリタイアとなってしまう。

決勝をピットレーンからスタートしたハミルトンはこの間に一気に14位にまで順位を上げた。6位からスタートしたアロンソもひとつ順位を上げて5位に浮上するが、6周目にセーフティカーが解除されると、そのリスタートでこれが最後の母国レースとなるマッサがアロンソをかわし、アロンソは6位に順位を下げてしまう。

リスタートでトップの座を守ったベッテルは、少しずつボッタスとのギャップを開いていく。フェラーリのライコネンがスタートポジションを守り、3位で続いていく。ハミルトンはリスタートでさらに順位を上げ、8周目にはすでに11位にまで浮上する。1周目のクラッシュでいったん最後尾にまで落ちたリカルドも14位にまで挽回してきた。

ハミルトンは9周目にポイント圏内の10位に上がると、11周目には8位にまで順位アップするという驚異的なペースで上位勢を追い上げていく。その後も着々と順位を上げたハミルトンは、20位にはアロンソを追い抜いて6位にまで浮上し、30周目には暫定トップの位置についた。

ハミルトンは44周目にピットインし、5位でコース復帰を果たす。レースが50周に到達するころには、リカルドがハミルトンに続く6位にまで順位を上げ、それにマッサとアロンソが続く展開となる。

59周目にはハミルトンがフェルスタッペンをオーバーテイクして4位に浮上。
ベッテルがトップの座を守り切り先頭でチェッカーを受け、ボッタスがそれに続いた。3位にはハミルトンの激しい攻撃をしのいだライコネンが続いて3位表彰台を守った。

ファイナルラップではマッサ、アロンソ、ペレスによる激しい7位争いが展開される。アロンソはあとわずかというところまでマッサを追い詰めるが、ついに最後までとらえることができない。逆にフィニッシュラインの手前でペレスに並びかけられたアロンソだが、これをなんとかこらえて8位でチェッカーフラッグを受けた。

F1メキシコ海外観戦ツアー
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ハミルトンのタイトル確定がかかったレースだが、スタート直後に波乱が起きる。うまくスタートを切ったかに見えたポールのベッテルにフェルスタッペンが襲い掛かって前に出る。そこでフェルスタッペンとベッテルが軽く接触。そのすきに3番スタートだったハミルトンが一気に2台を追い抜こうとするが、そこでハミルトンとベッテルが接触してしまった

この接触でベッテルはフロントウイングを破損、ハミルトンは右リアタイヤがパンクしてしまい、タイトル争いを展開する2台がピットに戻るという展開となる。特にタイヤをパンクさせたハミルトンはピットに戻るまでに時間がかかり、最後尾に落ちてしまう。

ベッテルも16番手に順位を下げ、仮にハミルトンがノーポイントに終わってもタイトル獲得のチャンスを残すには2位以内でゴールする必要があるベッテルにとっては非常に厳しい展開となってしまった。

トップに立ったフェルスタッペンのクルマにはダメージはなく、その後2番手のボッタスとの差を大きく開きながら独走態勢を築いていく。

ベッテルは徐々に順位を挽回し、最終的には4位まで上がり、最終的に9位まで順位を戻したハミルトンとのポイント差は56ポイントとなり、ここでハミルトンの通算4度目のF1ドライバーズタイトル獲得が確定した。

2位グリッドからスタートし、1周目にベッテルを攻略してトップに立ったフェルスタッペンはその後ライバルたちを寄せ付けない速さで独走状態となり、2位となったボッタスに約20秒もの差をつけて先頭でチェッカーフラッグを受けた。


F1アメリカ海外観戦ツアー
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スタート直後に1位に出たベッテルだったが、2位でフィニッシュ。チャンピオンシップ争いでは66ポイント差に開いた。

最終ラップ、4番手フェルスタッペンが加速が鈍った3番手ライコネンをイン側からオーバーテイクし、3位でフィニッシュした。しかしレース後、フェルスタッペンは「コース外に出て利益を得た」として5秒ペナルティを科され、4位となった。

トロロッソからルノーに移籍したばかりのサインツは7位でフィニッシュし、才能を見せつけた。

レースはハミルトンが優勝し、通算62勝目を挙げ、メルセデスのコンストラクター・チャンピオンシップを決めた。

F1日本
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ポールポジションからスタートしたハミルトンは、快走のままフィニッシュするかと思われたが、終盤にタイヤのトラブルに見舞われ突然の失速。2番手のフェルスタッペンに1.2秒差で辛うじて逃げ切った。
ベッテルはエンジントラブルにより4周目でリタイアした。
ハミルトンは4度目の戴冠に大きく前進。
ドライバーズランキングでは2位ベッテルとの差を59に伸ばした。

F1マレーシア海外観戦ツアー
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スタートからPPのハミルトンがトップの位置をキープするが、4周目にフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクしトップに躍り出る。その後ファステストラップを連発しながらハミルトンとのギャップを開いていく。

ボッタスとリカルドが抜きつ抜かれつの3番手争いを展開するが、この勝負を制してリカルドが3番手に浮上する。10周目にはベッテルがアロンソとマグヌッセンを一気にとらえて9番手に上がり、20周目を迎えるころには5番手にまで浮上していった。

レースはフェルスタッペンがそのままトップでチェッカーを受け、2016年スペイン以来となる通算2勝目をあげた。

ハミルトンはベッテルとの差を34ポイントに広げ、残り5レースに向かうことになった。

F1シンガポール
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今年のシンガポールGPは開催10年目にして初のウェットレースでスタートすることになった。
レースはスタート直後に大波乱が発生。

ベッテルが2番グリッドからスタートしたフェルスタッペンを牽制すると、そこにライコネンが並びかけ、行き場を失ったフェルスタッペンとライコネンがクラッシュし、ライコネンは反動でベッテルのマシンにも接触してしまう。

体勢を立て直してトップでターン3を抜けたベッテルだったが、雨に濡れた路面にスピンを喫しターン4を抜けたところでウォールにクラッシュ。ここでセーフティカーが導入される。フェラーリの歴史上、1ラップ目で2台とも姿を消すことになった。

8番グリッドから好スタートを決めて大きく順位を上げようとしていたアロンソだが、ターン1で起きた混乱に巻き込まれ、マシンに衝撃を受けてしまい、大きく12番手に順位を落とした。

5周目にセーフティーカーが解除されレースが再開されると、1周目の混乱でトップを走行していたたハミルトンが2番手以降との差をどんどん開いていく。

9周目にはフロアに大きなダメージを受けていたアロンソがリタイヤ。
11周目にクビアトがバリアにクラッシュし、2度目のセーフティカーが入る。2位を走行していたリカルド、3位を走行していたヒュルケンベルグらがピットに入り、新しいインターミディエイトタイヤに交換する。ハミルトンはタイヤ交換を行わずそのまま走行。

15周目にレースが再開され、ハミルトンが後車をどんどん引き離していく。
レースがウェット路面からドライ路面に変わり始めたのが25周目。
38周目にエリクソンが単独クラッシュ。このクルマの撤去作業のために3度目のセーフティカーが入る。42周目にレースが再スタートされるが、ハミルトンがまた素晴らしいペースを見せ、2位のリカルドとの差をどんどん広げていく。

結局3度のセーフティカー導入などにより、規定61周を迎える前に2時間が経過。レースが58周を消化したところでレース終了。ハミルトンが今シーズン7勝目、通算60勝目を達成した。

F1イタリア海外観戦ツアー
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ポールポジションからスタートハミルトンが危なげないレース展開でポール・トゥ・ウィンを飾った。2位には4番グリッドからスタートしたボッタスが入り、メルセデスモンツァで1-2フィニッシュを達成した。3位にはベッテルが入りフェラーリは表彰台の一角を辛うじて獲得した。表彰式のインタビューでハミルトンはティフォシのブーイングを受け、たじろぐ一面も見られた。ベッテルはイタリア語でファンに挨拶をし、ティフォシの大歓声を受けた。マクラーレンは2台ともにリタイヤし、いよいよホンダとの決別が現実味を帯びている。もしホンダがトロロッソに2018年供給をした場合、ルノー供給枠が1つ空くことになるので、その最終調整をしているのだろう。

いずれにしても2018年のホンダはマクラーレン供給か、トロロッソ供給の1チームになりそうな気配。

F1ベルギー海外観戦ツアー
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決勝レース前、ミックシューマッハーが父・ミハエルのB194を走行。
NA3000CC-V8サウンドがスパフランコルシャンの響く。

マックス・フェルスタッペン大応援団。
2017年のベルギーGPを制したのはメルセデスのハミルトン。
シリーズポイントを7点差に縮めました。
薄氷のリードを保ったベッテル。
いよいよ次週はフェラーリの地元、イタリアGP。

F1ハンガリー海外観戦ツアー
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僚友のチームプレーの甲斐もあり、モナコGP勝利以来の今シーズン4勝目のベッテル。シリーズランキング2位のハミルトンに14ポイントのマージンをキープし前半戦終了、サマーブレイクへ。
後半戦はエンジンサーキットのベルギー・モンツァのダブルヘッダーで始まるが、フェラーリは後半戦に対していかほどの引出しがあるのか。追いかけてくるライバルとのバトルはまだまだ続く。


F1イギリス海外観戦ツアー
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母国通算5勝目。 今シーズン4勝目。 決勝ロングランのタイヤマネージメントも改善され、シーズン序盤のタイヤのタレ問題も改善しつつあるメルセデス。 フェラーリの背中は射程圏内に維持。ベッテル、ハミルトンのシリーズ争いにボッタスが名乗りを上げ三つ巴の様相を呈し始め予断を許さない緊迫した展開に。

F1オーストリア海外観戦ツアー
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PPのボッタスがスタートからトップを走行し、2番手のベッテルとの差をどんどん開いていく。ギアボックス交換により5グリッド降格となり8番グリッドからスタートしたハミルトンも8周目には5番手の位置までばん回してくる。

ボッタスが先頭、ベッテル、リカルド、ハミルトン、ライコネンの順でレースが展開されていくが、終盤にボッタスとベッテル、リカルドとハミルトンの差が縮まり、白熱した順位争いが展開されていく。

終盤はボッタスとベッテルの際どい白熱した戦いとなるが、結局最後までトップの座を守り切ったボッタスが先頭でチェッカーフラッグを受け今シーズン2勝目を挙げた。


F1アゼルバイジャン海外観戦ツアー
F1アゼルバイジャン海外観戦ツアー
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物議を醸した接触。
おそらく今シーズンの重大事件となるはず。
極限に緊迫したSC解除後のリスタート。
ハミルトン、ベッテルのギリギリの駆け引き。
ベッテル10秒ストップ。ハミルトン、プロテクターのトラブル。
漁夫の利を得て勝利したのはダニエル・リカルド。
今シーズン、ここまで連勝のないベッテルとハミルトン。
まだまだ緊迫したシーズンが続いていくことになるのか。

F1カナダ海外観戦ツアー
F1カナダ
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憧れのアイルトン・セナのPP記録回数に並んだハミルトン。
アイルトン・セナのヘルメットをプレゼントされ涙腺を緩めた。
決勝レースでは気を緩めることなく今シーズン3勝目を獲得し、ベッテルの背中を追う展開に。
今シーズン、ベッテルが戴冠を手にすれば5度目。
ハミルトンが戴冠を手にすれば4度目。
ダークホースの位置に付けているボッタスが2人を凌駕するのか、もうしばらく様子を見る必要がある。

F1モナコ海外観戦ツアー
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予選であわや10年ぶりのPP獲得だったライコネン。
しかし予選Q3最後の渾身のアタックでPPを獲得したベッテル。
ハミルトンの不運の予選もあり、直近のライバルが中団以下に沈んだ中で決勝レースは展開された。
イタリアの赤いチームが見事に1-2フィニッシュを遂げ、ポイント差でハミルトンを大きくリードすることに。
5回目のドライバーズ戴冠を目指すベッテルにとって、復調する兆しを見せ始めたチームメイトが2017シーズンの最大のライバルになるのか?それまでに大きく貯金をしておくことが戴冠への近道なのかもしれない。

F1スペイン海外観戦ツアー
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首位ベッテル、2番手ハミルトンでレースは展開していたが、44周目の最終ピットストップでハミルトンが逆転し、辛うじてそのまま逃げ切り、今シーズン2勝目を挙げた。ベッテルの猛追は凄まじく、このレースにおいても決勝ロングランペースは明らかにフェラーリに分があった。 優勝争い以外では、マクラーレンホンダのアロンソの予選7番手が関係者を驚かせた。 エンジン・マシンの総合性能が問われるバルセロナのコースでの予選7番手は快挙に等しい出来事であった。 しかし、レースではスタートで大きく順位を落とし、12位でフィニッシュした。

F1ロシア海外観戦ツアー
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3番グリッドのボッタスがスタートでトップに立ち、ベッテルとの差を開いていき、ベッテルと十分な差を築いた28周目に先にピットインを行う。ベッテルは35周目までスタートしたウルトラソフトタイヤでひっぱり、スーパーソフトに交換して2番手でコース復帰する。

終盤、先頭のボッタスとのギャップを徐々に縮め、DRSが使える1秒以内に迫ったベッテルだが、結局ボッタスを追い抜けるほどの位置まで接近することはできず、ボッタスが先頭でチェッカーを受け、メルセデスAMGへ移籍4戦目で念願の初優勝を遂げた。

2位にはベッテル、3位にはキミ・ライコネンのフェラーリ勢が続き、表彰台に上った。ハミルトンは予選、決勝を通じて全く良い所がなく、謎のタイヤのマッチング問題で後塵を拝した。開幕から続くタイヤの問題を依然として解決出来ていないメルセデス。問題点の早期解明が急がれる。マクラーレンホンダのアロンソはスタート出来ず、ホンダパワーユニットの信頼性は依然として低空飛行の状態であった。パワー不足と信頼性欠如によりアロンソ、マクラーレンの我慢は限界点を越えたのかもしれない。


F1バーレーン海外観戦ツアー
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予選で初のPPを獲得したボッタス。
決勝レーススタート後、首位をキープするも2番手のベッテルが先にピットインをする。
すかさずボッタスもピットインをしベッテルのアンダーカットに対抗するも失敗。
そのままベッテルが首位をキープし、途中、SCが出動するも上位の順位に大きな変動はなく、ベッテルが今シーズン2勝目を挙げる。3戦を終え、フェラーリの速さ・安定性はメルセデスを先行しており、シーズン開幕前の下馬評であったフェラーリがメルセデスを凌駕している、という事実が証明されてきた。

メルセデスのロングランペースに爆発的な速さ・安定性はなく、むしろフェラーリが先行している感があり、完全に追いかける側に立たされたメルセデスであった。なるべく早期にこのロングランペースを改善しないと、フェラーリが手の届かないマージンを築いていくかもしれない、という危機感をメルセデスは再認識したのではなかろうか。

F1中国海外観戦ツアー
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雨上がりの路面で決勝レースがスタート。低温の路面ということもあってかタイヤのオーバーヒート問題はさほど影響にはならず、ハミルトンがオーストラリアのリベンジに成功し優勝。ベッテルは手堅く2位を獲得。次のバーレーンでメルセデスのタイヤマッチングの問題が改善されているのかに注目が集まるが、それ以外のチームではレッドブルの低迷ぶりが目立ったレースでもあった。ニューウェイが積極的に関わった2017年のマシンだが、トップスピードも物足りず、ダウンフォース量も大きくなさそうで、中低速コーナーでその性能の低調ぶりが目立ったレースでもあった。ニューウェイのマシンコンセプトが最適解から大きく外れている感のある今シーズンのマシン。今シーズン、レッドブルはタイトル争いに絡んではこない可能性が高いようである。

F1オーストラリア海外観戦ツアー
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予選PPを獲得したハミルトンがレース序盤をリードするが10周を経過した頃からタイヤのオーバーヒートの問題を抱えて、徐々に2位のベッテルとの差がなくなっていった。予定より早くピットインをしなければならず、ベッテルはそのまま走行を続けオーバーカットに成功。結局、メルセデスのシャーシとタイヤのマッチングが露呈されたレースでもあった。2014年から3シーズンに渡って続いたメルセデス1強時代の終焉が露呈されたレースでもあった。昨シーズン、大不振にあったフェラーリが復活を遂げ、メルセデスは2番手という図式で追い掛ける側で2017年を戦っていきそうな気配。フェラーリの好調がどこまで続くのか。


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