2017シーズン






ハミルトンのタイトル確定がかかったレースだが、スタート直後に波乱が起きる。うまくスタートを切ったかに見えたポールのベッテルにフェルスタッペンが襲い掛かって前に出る。そこでフェルスタッペンとベッテルが軽く接触。そのすきに3番スタートだったハミルトンが一気に2台を追い抜こうとするが、そこでハミルトンとベッテルが接触してしまった
この接触でベッテルはフロントウイングを破損、ハミルトンは右リアタイヤがパンクしてしまい、タイトル争いを展開する2台がピットに戻るという展開となる。特にタイヤをパンクさせたハミルトンはピットに戻るまでに時間がかかり、最後尾に落ちてしまう。
ベッテルも16番手に順位を下げ、仮にハミルトンがノーポイントに終わってもタイトル獲得のチャンスを残すには2位以内でゴールする必要があるベッテルにとっては非常に厳しい展開となってしまった。
トップに立ったフェルスタッペンのクルマにはダメージはなく、その後2番手のボッタスとの差を大きく開きながら独走態勢を築いていく。
ベッテルは徐々に順位を挽回し、最終的には4位まで上がり、最終的に9位まで順位を戻したハミルトンとのポイント差は56ポイントとなり、ここでハミルトンの通算4度目のF1ドライバーズタイトル獲得が確定した。
2位グリッドからスタートし、1周目にベッテルを攻略してトップに立ったフェルスタッペンはその後ライバルたちを寄せ付けない速さで独走状態となり、2位となったボッタスに約20秒もの差をつけて先頭でチェッカーフラッグを受けた。



スタート直後に1位に出たベッテルだったが、2位でフィニッシュ。チャンピオンシップ争いでは66ポイント差に開いた。
最終ラップ、4番手フェルスタッペンが加速が鈍った3番手ライコネンをイン側からオーバーテイクし、3位でフィニッシュした。しかしレース後、フェルスタッペンは「コース外に出て利益を得た」として5秒ペナルティを科され、4位となった。
トロロッソからルノーに移籍したばかりのサインツは7位でフィニッシュし、才能を見せつけた。
レースはハミルトンが優勝し、通算62勝目を挙げ、メルセデスのコンストラクター・チャンピオンシップを決めた。



ベッテルはエンジントラブルにより4周目でリタイアした。
ハミルトンは4度目の戴冠に大きく前進。



ボッタスとリカルドが抜きつ抜かれつの3番手争いを展開するが、この勝負を制してリカルドが3番手に浮上する。10周目にはベッテルがアロンソとマグヌッセンを一気にとらえて9番手に上がり、20周目を迎えるころには5番手にまで浮上していった。
レースはフェルスタッペンがそのままトップでチェッカーを受け、2016年スペイン以来となる通算2勝目をあげた。
ハミルトンはベッテルとの差を34ポイントに広げ、残り5レースに向かうことになった。


















PPのボッタスがスタートからトップを走行し、2番手のベッテルとの差をどんどん開いていく。ギアボックス交換により5グリッド降格となり8番グリッドからスタートしたハミルトンも8周目には5番手の位置までばん回してくる。
ボッタスが先頭、ベッテル、リカルド、ハミルトン、ライコネンの順でレースが展開されていくが、終盤にボッタスとベッテル、リカルドとハミルトンの差が縮まり、白熱した順位争いが展開されていく。
終盤はボッタスとベッテルの際どい白熱した戦いとなるが、結局最後までトップの座を守り切ったボッタスが先頭でチェッカーフラッグを受け今シーズン2勝目を挙げた。















3番グリッドのボッタスがスタートでトップに立ち、ベッテルとの差を開いていき、ベッテルと十分な差を築いた28周目に先にピットインを行う。ベッテルは35周目までスタートしたウルトラソフトタイヤでひっぱり、スーパーソフトに交換して2番手でコース復帰する。
終盤、先頭のボッタスとのギャップを徐々に縮め、DRSが使える1秒以内に迫ったベッテルだが、結局ボッタスを追い抜けるほどの位置まで接近することはできず、ボッタスが先頭でチェッカーを受け、メルセデスAMGへ移籍4戦目で念願の初優勝を遂げた。
2位にはベッテル、3位にはキミ・ライコネンのフェラーリ勢が続き、表彰台に上った。ハミルトンは予選、決勝を通じて全く良い所がなく、謎のタイヤのマッチング問題で後塵を拝した。開幕から続くタイヤの問題を依然として解決出来ていないメルセデス。問題点の早期解明が急がれる。マクラーレンホンダのアロンソはスタート出来ず、ホンダパワーユニットの信頼性は依然として低空飛行の状態であった。パワー不足と信頼性欠如によりアロンソ、マクラーレンの我慢は限界点を越えたのかもしれない。








