1コーナーで2番グリッドからスタートしたベッテルがPPのボッタスをとらえて先頭に立つが、レースは1周目にセーフティカーが導入される荒れたスタートとなってしまった。バンドーン、オコンに加えてハースのマグヌッセンもリタイアとなってしまう。
決勝をピットレーンからスタートしたハミルトンはこの間に一気に14位にまで順位を上げた。6位からスタートしたアロンソもひとつ順位を上げて5位に浮上するが、6周目にセーフティカーが解除されると、そのリスタートでこれが最後の母国レースとなるマッサがアロンソをかわし、アロンソは6位に順位を下げてしまう。
リスタートでトップの座を守ったベッテルは、少しずつボッタスとのギャップを開いていく。フェラーリのライコネンがスタートポジションを守り、3位で続いていく。ハミルトンはリスタートでさらに順位を上げ、8周目にはすでに11位にまで浮上する。1周目のクラッシュでいったん最後尾にまで落ちたリカルドも14位にまで挽回してきた。
ハミルトンは9周目にポイント圏内の10位に上がると、11周目には8位にまで順位アップするという驚異的なペースで上位勢を追い上げていく。その後も着々と順位を上げたハミルトンは、20位にはアロンソを追い抜いて6位にまで浮上し、30周目には暫定トップの位置についた。
ハミルトンは44周目にピットインし、5位でコース復帰を果たす。レースが50周に到達するころには、リカルドがハミルトンに続く6位にまで順位を上げ、それにマッサとアロンソが続く展開となる。
59周目にはハミルトンがフェルスタッペンをオーバーテイクして4位に浮上。
ベッテルがトップの座を守り切り先頭でチェッカーを受け、ボッタスがそれに続いた。3位にはハミルトンの激しい攻撃をしのいだライコネンが続いて3位表彰台を守った。
ファイナルラップではマッサ、アロンソ、ペレスによる激しい7位争いが展開される。アロンソはあとわずかというところまでマッサを追い詰めるが、ついに最後までとらえることができない。逆にフィニッシュラインの手前でペレスに並びかけられたアロンソだが、これをなんとかこらえて8位でチェッカーフラッグを受けた。