3番グリッドのボッタスがスタートでトップに立ち、ベッテルとの差を開いていき、ベッテルと十分な差を築いた28周目に先にピットインを行う。ベッテルは35周目までスタートしたウルトラソフトタイヤでひっぱり、スーパーソフトに交換して2番手でコース復帰する。
終盤、先頭のボッタスとのギャップを徐々に縮め、DRSが使える1秒以内に迫ったベッテルだが、結局ボッタスを追い抜けるほどの位置まで接近することはできず、ボッタスが先頭でチェッカーを受け、メルセデスAMGへ移籍4戦目で念願の初優勝を遂げた。
2位にはベッテル、3位にはキミ・ライコネンのフェラーリ勢が続き、表彰台に上った。ハミルトンは予選、決勝を通じて全く良い所がなく、謎のタイヤのマッチング問題で後塵を拝した。開幕から続くタイヤの問題を依然として解決出来ていないメルセデス。問題点の早期解明が急がれる。マクラーレンホンダのアロンソはスタート出来ず、ホンダパワーユニットの信頼性は依然として低空飛行の状態であった。パワー不足と信頼性欠如によりアロンソ、マクラーレンの我慢は限界点を越えたのかもしれない。