今年のシンガポールGPは開催10年目にして初のウェットレースでスタートすることになった。
レースはスタート直後に大波乱が発生。
ベッテルが2番グリッドからスタートしたフェルスタッペンを牽制すると、そこにライコネンが並びかけ、行き場を失ったフェルスタッペンとライコネンがクラッシュし、ライコネンは反動でベッテルのマシンにも接触してしまう。
体勢を立て直してトップでターン3を抜けたベッテルだったが、雨に濡れた路面にスピンを喫しターン4を抜けたところでウォールにクラッシュ。ここでセーフティカーが導入される。フェラーリの歴史上、1ラップ目で2台とも姿を消すことになった。
8番グリッドから好スタートを決めて大きく順位を上げようとしていたアロンソだが、ターン1で起きた混乱に巻き込まれ、マシンに衝撃を受けてしまい、大きく12番手に順位を落とした。
5周目にセーフティーカーが解除されレースが再開されると、1周目の混乱でトップを走行していたたハミルトンが2番手以降との差をどんどん開いていく。
9周目にはフロアに大きなダメージを受けていたアロンソがリタイヤ。
11周目にクビアトがバリアにクラッシュし、2度目のセーフティカーが入る。2位を走行していたリカルド、3位を走行していたヒュルケンベルグらがピットに入り、新しいインターミディエイトタイヤに交換する。ハミルトンはタイヤ交換を行わずそのまま走行。
15周目にレースが再開され、ハミルトンが後車をどんどん引き離していく。
レースがウェット路面からドライ路面に変わり始めたのが25周目。
38周目にエリクソンが単独クラッシュ。このクルマの撤去作業のために3度目のセーフティカーが入る。42周目にレースが再スタートされるが、ハミルトンがまた素晴らしいペースを見せ、2位のリカルドとの差をどんどん広げていく。
結局3度のセーフティカー導入などにより、規定61周を迎える前に2時間が経過。レースが58周を消化したところでレース終了。ハミルトンが今シーズン7勝目、通算60勝目を達成した。