2018シーズン














PPからスタートしたフェラーリのベッテルがトップを守るが、2番グリッドからスタートしたライコネンはボッタスとフェルスタッペンにオーバーテイクされて一気に4位に落ちてしまう。
17周目に3位を走行していたフェルスタッペンがピットインし、ウルトラソフトからミディアムに交換し、コースに復帰。6位を走行していたリカルドもこれに続き、同じくミディアムに交換する。レッドブルは2台の間隔が6秒であったにも関わらずダブルピットインの作業を見事にこなし、フェルスタッペンとリカルドの2台をコースに戻した。19周目にはハミルトン、そして20周目にはボッタスがピットに戻り、同様にミディアムに履き替えてコースに復帰した。
20周目にトップを走行していたベッテルもピットに入り、ミディアムに交換。ところがベッテルはこの間にボッタスに逆転を許して2位に下がってしまう。ボッタスのアンダーカットは成功し実質トップに躍り出た。
30周目にトロロッソ・ホンダの2台がストレートエンドのヘアピンで同士打ちのクラッシュを演じてしまったことによって両マシンのパーツがコースに散らばり、セーフティカーが導入される。
このタイミングでレッドブルのフェルスタッペンとリカルドが同時にダブルピットインし、2台とも新品のソフトタイヤに交換する作戦に出る。これが中国GPのレース結果に大きく影響を及ぼすことになった。
36周目にセーフティカーが戻ってレースが再開される。この時点ではボッタス、ベッテル、ハミルトン、フェルスタッペン、ライコネン、リカルドというトップ6になるが、新しいソフトタイヤに熱が入ってくると38周目にリカルドがライコネンをオーバーテイク。フェルスタッペンもタイヤのアドバンテージを生かしてハミルトンの背後に迫る。39周目にはフェルスタッペンがハミルトンの横に並びかけるがここでふらついたハミルトンに押し出されるようにしてコースオフ。フェルスタッペンはリカルドの後ろに順位を下げてしまった。
41周目にはリカルドがハミルトンを一気に追い抜き3位に浮上。42周目にはフェルスタッペンもハミルトンを攻略して4位に浮上。勢いにのったリカルドは43周目にはベッテルもパスして2位にまで順位を上げた。
44周目にベッテルを追い抜こうとしたフェルスタッペンがベッテルとクラッシュ。2台ともコース上でスピンしてしまう。
45周目にはボッタスに追いついたリカルドが一気にオーバーテイクを成功させ、ここでトップに立つ。
48周目にはフェルスタッペンが再びハミルトンを追い抜くと、順位争いのライバルとなるベッテルとのギャップを開きにかかる。一方のベッテルはクラッシュでマシンにダメージを負ってしまい、その後はペースがまったく上がらなかった。
リカルドが最終的に2位ボッタスに9秒近いギャップを築いて先頭でチェッカーフラッグを受け、3戦目にして今季初優勝を飾った。



トロロッソのガスリーは5位、ハートレーは11位からと、それぞれ自己最高グリッドからのスタートとなったバーレーンGP。
決勝は午後6時10分にスタート。好スタートでターン1を駆け抜けたガスリーは、立ち上がりで4位に浮上したが、その後抜き返され、5位で1周目を終えた。
ハートレーはターン4で他車と接触。大きなダメージはなかったのもの、この接触により10秒加算のタイムペナルティーを科される。ハートレーは12位で1周目を終えた。2周目にレッドブルの2台が立て続けにリタイアし、ガスリーは4位、ハートレーは10位にポジションアップする。
このリタイアにより、バーチャルセーフティカーが発動され、4周目まで続く。レースが再開された直後、ガスリーは後続と激しいバトルとなり接触するが、4位のポジションをキープし、マシンにもダメージはなかった。
ガスリーは15周目、34周目にタイヤ交換のピットインを行い、いったんポジションを下げるが、その後順当に順位を回復して4位をキープ。レース終盤には後続に10秒以上の差をつける安定したハイペースでチェッカーフラッグを受けた。
ガスリーは自身初の入賞を4位で飾り、チームにとって今季初ポイントをもたらした。これは、ホンダにとっても2015年のF1復帰以来最高位となるすばらしい結果を残した。
他車のピットインによって6位までポジションを上げたハートレーは、20周目に1回目のピットインを行い、その際に10秒ペナルティーを消化したため、16位となった。
42周目に2回目のタイヤ交換を行い、14位で終盤を迎えます。ハイペースで追い上げたハートレーは、前走車よりも1周1秒以上速いペースでプッシュし、チェッカー時には0.027秒差まで迫るも、入賞圏内には届かず13位でフィニッシュ。
しかし、レース後に下された裁定でフォーメーションラップ中に違反があったとされ、ペナルティーとして30秒が加算。最終結果は17位となった。


