2018シーズン

2018_07_Q


2018_07_R



スタート直後、16番グリッドからスタートしたストロールが大きく順位アップしたが、
12番スタートのハートレーの前に出ようとした際に両者がクラッシュするというアクシデントが発生。
2台はここでリタイアとなり、セーフティカーが導入されるという展開となる。

5周目にレースが再開されると9番手のサインツを追い抜こうとした10番手のペレスが接触。ペレスが大きくコースオフして順位を落としてしまうというシーンも展開された。

こうした混乱の中、ザウバーのルクレールが10番手、14番グリッドからスタートしたアロンソが11番手に、
規定数を超えるPU投入によるグリッド降格ペナルティを受けて19番グリッドからスタートしたガスリーも13番手に順位を上げた。

その後トップのベッテルは2番手のボッタスとのギャップを開きながら安定したペースでレースをリードしていく。
ガスリーはその後コース上でハースのケビン・マグヌッセンをとらえて12番手に順位を上げる。

レースが16周目に入ったところでフェルスタッペンとハミルトンがピットに入り、スーパーソフトタイヤに交換するとリカルドもその次の周にこれに続いた。
リカルドはこのピット作業でハミルトンの前に出ることに成功。事実上の4番手に浮上する。

20周前後に中団グループ勢なども続々とピットに入ってスーパーソフトタイヤへの交換を行い始めるが、
トップのベッテル、ボッタス、そして暫定3番手を走行するライコネンはピットインのタイミングを遅らせてスタートタイヤのままで走行を続ける。

その後方ではやはりタイヤ交換を行っていないガスリー、マグヌッセン、グロージャンが暫定の7番手、8番手、9番手に順位を上げた状態となる。
だがマグヌッセンは22周目、ガスリーも24周目にピットに向かい、ガスリーはその時点で暫定13番手に位置する。

33周目に3番手を走行していたライコネンがピットイン。
ライコネンはハミルトンの後ろ6番手でのコース復帰となった。
37周目には2番手走行のボッタスがピットイン。38周目にはトップのベッテルもこれに続き、いずれもスーパーソフトに交換する。
この時点で後続ドライバーたちとの間に十分なギャップを築いていた2人は順位を落とすことなく、ベッテルがトップ、ボッタスが2番手のままでコース復帰を果たした。

レースが40周を過ぎたとき、11番手を走行していたアロンソがスローダウン。アロンソはそのままピットに戻り、記念すべき通算300戦目のF1をリタイアで終えることになった。
このアロンソの離脱によりルクレールが11番手、ガスリーが12番手に浮上。50周目にはその時点で9番手に位置していたグロージャンがタイヤ交換のためにピットに入ったことから、ルクレールとガスリーはそれぞれひとつずつ順位を上げた。

その後は大きな変動もなく、ベッテルが先頭のままファイナルラップとなる70周目に入った。
ところが、ここで誤ってチェッカーフラッグが振られるというハプニングが発生。
ルールにより、本来70周で行われるはずだったカナダGP決勝は68周終了時点で正式終了ということになった。

ベッテルは今季第2戦バーレーンGP以来となる今季3勝目を達成。
通算勝利数も50に伸ばした。
ハミルトンがこのレースを5位で終えたことから、ここでベッテルがまたランキングトップに返り咲き、ハミルトンが1ポイント差の2番手に下がっている。

2018_06_Q


2018_06_R


2018-06-Monaco09

スタートでは大きなトラブルもなく全車が無事にターン1を通過。最後尾からスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは1周目に2つ順位を上げた。
ポールポジションからスタートしたリカルドは決勝でも安定した速さを見せ、2番手スタートのベッテルや3番手スタートのハミルトンとのギャップをコントロールしながらレースをリードしていく。
10番グリッドからスタートしたトロロッソ・ホンダのガスリーもその順位をキープしながら周回を重ねていく。
後方ではフェルスタッペンが追い抜きが難しいモンテカルロでひとつずつ順位を上げていき、レースが9周目を迎えたころには14番手にまで浮上する。

レースが13周目に入ったところで3番手を走行していたハミルトンが早々とピットに向かい、モナコに持ち込まれたドライタイヤの中では中間に位置するウルトラソフトタイヤに交換。
グロージャンのグリッド降格によりひとつ繰り上がって15番グリッドからスタートしていたトロロッソのハートレーは16周目にピットイン。ハイパーソフトタイヤからウルトラソフトタイヤに履き替えて17番手でコース復帰した。
17周目にはベッテルもピットイン。こちらは新品のウルトラソフトタイヤに交換してコースに戻る。
その次の周で先頭を走るリカルドもピットに入り、同じく新品ウルトラソフトタイヤに交換した。

ライコネンとボッタスもリカルドと同じタイミングでピットに戻る。
ここでライコネンはウルトラソフトに交換したものの、ボッタスは違う戦略をとりスーパーソフトに履き替えた。
ライバル勢がピットインを行ったことで、まだタイヤを交換していないフォース・インディアのオコン、トロロッソ・ホンダのガスリー、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが6番手から8番手に順位を上げて走行を続ける。
やはりタイヤ交換を行っていないフェルスタッペンはこのタイミングでポイント圏内の10番手にまで上昇してきた。

レースが25周を過ぎたあたりから先頭を走るリカルドのペースが落ち始める。
何らかのトラブルを抱えてしまったようだ。ベッテルはこの間に一気にリカルドとのギャップを縮めていく。
まだレースの周回数は半分以上残されており、リカルドが絶体絶命の状況に置かれたかと思われた。

一方、ライバルたちがタイヤ交換のためにピットに向かっていく中、
ガスリーはギリギリまでタイヤ交換を遅らせる作戦をとったがついに38周目にピットイン。
ここでガスリーはスーパーソフトに交換して10番手でコース復帰する。

先頭を走るリカルドは相変わらずペースが上がらないものの、
コース上での追い抜きが非常に難しいモンテカルロ市街地サーキットの特性をうまく利用してベッテルにオーバーテイクのチャンスを与えない。
この間に3番手のハミルトンが一時は先頭の2台との差を縮めてくるものの、ハミルトンのタイヤの方が10周分ほど古いこともあり、終盤はまたギャップが開き始めてしまう。

ウルトラソフトタイヤでスタートしていたフェルスタッペンが47周目についにピットに入り、ハイパーソフトタイヤに交換。フェルスタッペンは11番手でコースに復帰した。
フェルスタッペンとヒュルケンベルグのピットインにより8番手に順位を上げたガスリーは7番手を走行するマクラーレンのアロンソにプレッシャーをかけていく。
ところがアロンソのギアボックスにトラブルが発生。アロンソはレースが54周目に入ったところでクルマをエスケープゾーンに入れてストップ。
2年ぶりにモナコGPに出走したアロンソだが、ここで無念のリタイアとなる。ガスリーはこれで労せず7番手に順位を上げた。

58周目にはフェルスタッペンがルノーのサインツをオーバーテイクして9番手に浮上。
レースが終盤に差し掛かるころには8番手を走行するヒュルケンベルグの背後に迫り、
7番手のガスリー、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペンがひとつの集団を形成しながら順位争いを展開していく。

トロロッソ・ホンダのハートレーは11番手にまで順位を上げていたものの、
レースが70周を過ぎたころにピットレーンでのスピード違反のために5秒ペナルティーを科されてしまう。
ところが、その直後にモナコ出身ドライバーのルクレール(ザウバー)がトンネルを抜けたところにある
ターン10でハートレーのマシンに激しく追突するというアクシデントが発生。ここでVSC(バーチャルセーフティカー)が導入された。
ルクレールはそのままその場でクルマをストップ。
ハートレーはマシン後部に大きなダメージを負いながらもなんとかピットまでたどり着くが、やはりここでリタイアとなってしまった。

レースが残り4周となったところでVSCが解除されてコース上での戦いが再開。
しかし、VSCの間にピットインしていたマクラーレンのストフェル・バンドーンがリカルドとの間に入ったことや、
VSCの間にタイヤが冷えてしまったためかベッテルのペースが上がらず、7速ギアを失った手負いのクルマを操るリカルドがトップの位置をキープし続ける。
結局このままリカルドが先頭でチェッカーフラッグを受け、F1キャリア初のポール・トゥ・ウィンで今季2勝目、通算7勝目を達成した。
2位はベッテル、3位はハミルトンだった。この結果、ランキングトップのハミルトンとベッテルのポイント差は14に縮まっている。

トロロッソ・ホンダのガスリーは7位でチェッカーを受け、第2戦バーレーンGPに次ぐ今季2回目のポイント獲得を達成した。

2018_05_Q


2018_05_R


2018-05-Spain08

レースが開始されるとポールポジションからハミルトンがいいスタートを決めて先頭でターン1を駆け抜ける。
だが3番グリッドからスタートしたベッテルも2番グリッドスタートのボッタスを攻略して2番手に浮上。
10番グリッドからスタートしていたグロージャンがコントロールを失ってスピン、
これにルノーのヒュルケンベルグとトロロッソのガスリーが巻き込まれるクラッシュが発生。
ここでその3台が早々と姿を消すことになってしまった。このクラッシュによりセーフティカーが導入された。

7周目にレースが再開されると上位勢はポジションをキープ。
トップにハミルトン、2番手ベッテル、3番手ボッタス、4番手ライコネン、5番手フェルスタッペン、6番手リカルドという3強チーム勢が上位を占める形でレースが展開されていく。
ハミルトンは2番手のベッテルにつけ入るすきを与えず、周回を重ねるごとに差を開いていく。
後方では1周目のクラッシュによる混乱14番スタートから一気に9番手に浮上していたザウバーのルクレールが安定した速さを見せる。
18周目にソフトタイヤでスタートしていたベッテルが上位勢の中では最初にピットに向かい、ミディアムタイヤに交換。
ベッテルはマグヌッセンの後ろ7番手でコース復帰した。
その2周後にボッタスもピットイン。同じくミディアムタイヤに交換してコースへと向かう。
そのボッタスがピットロード出口に差し掛かったときにベッテルがマグヌッセンとボッタスの間に割り込むようにして前に出ることに成功。
ベッテルは実質2番手の位置をキープすることに成功した。

ベッテルとボッタス以外の3強チーム勢はタイヤ交換のタイミングを遅らせてそのままスタートタイヤでの走行を続ける。
ところがレースが25周目に入ったところで2番手を走行していたライコネンのクルマにトラブルが発生。
スロー走行となったライコネンはなんとかピットまでたどり着くもののここでリタイアとなってしまった。
この間に先頭を走っていたハミルトンがピットイン。
ミディアムタイヤに交換したハミルトンはそれまでに稼いでいたマージンを生かして暫定トップに立ったフェルスタッペンの後ろ2番手でコース復帰を果たした。

34周目にはリカルド、35周目にはフェルスタッペンのレッドブル勢もピットインし、ミディアムタイヤに交換する。
タイヤ交換を遅らせたレッドブル勢は最後までこのタイヤで十分に走り切れる状態でコース復帰を果たした。
レースが41周目を迎えたところで15番手を走行していたフォース・インディアのオコンのマシンにトラブルが発生。
オコンはコース脇にクルマを停止させ、ここでVSC(バーチャルセーフティカー)が導入される。
ここで2番手を走行していたベッテルがピットに入り、同じミディアムタイヤに交換するという作戦に出る。

ベッテルはフェルスタッペンの後ろ4番手でコース復帰。
ライバル勢たちは現在のタイヤで最後まで走り切る作戦であることは明白で、
ベッテルにはコース上で前のドライバーたちをオーバーテイクする必要が生じた。

43周目にVSCが解除されるが、その直後にフェルスタッペンがウィリアムズのセルゲイ・シロトキンをラップダウンするときに接触。
フェルスタッペンはフロントウイングの左翼端板を失うダメージを負ってしまう。
これでベッテルにチャンスが生まれたかに思われたが、フェルスタッペンは手負いのマシンでベッテルに負けるとも劣らぬペースで走行。
ベッテルとのギャップをうまくコントロールしながらつけ入るすきを与えない。

結局2番手のボッタスに20秒もの差をつけて独走態勢に入ったハミルトンがそのまま先頭でチェッカーフラッグを受け、
前戦アゼルバイジャンGPから2連勝で今季2勝目を挙げた。
2位はボッタス、3位にはフェルスタッペンが入り今季初の表彰台に上った。
ベッテルは開幕2連勝を飾ったものの第3戦以降は表彰台にも上ることができず、
ポイントランキングトップのハミルトンとの差は一気に17ポイントに広がってしまった。

このほか、マクラーレンのフェルナンド・アロンソが8位に入り、今季はここまで5戦連続でポイントを獲得。
ザウバーのルクレールも前戦アゼルバイジャンでの6位に続きここスペインでも10位入賞を果たしている。
期待のトロロッソ・ホンダだが、ガスリーが1周目のクラッシュに巻き込まれて無念のリタイアに終わったものの、
最後尾からスタートしたブレンドン・ハートレーは6台がリタイアするという荒れたレースで粘りの走行を見せ12位完走を果たしている。



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レース開始直後6番グリッドからスタートしたライコネンと7番グリッドスタートのオコンが接触。オコンはそのままウォールに突っ込んでしまい、ここでリタイアに。一方のライコネンはフロントウイングにダメージを受け、ピットに戻らざるを得なくなる。

その後方では11番グリッドスタートのシロトキンと12番グリッドからスタートしたアロンソ(マクラーレン)が接触。シロトキンはそこでエスケープゾーンにクルマを止めてリタイアとなり、アロンソは右側のフロントタイヤ、リアタイヤ両方がバーストした状態でなんとかピットにたどり着くが、レースは1周目にして早くもセーフティカーが導入される展開となった。

6周目にレースが再開されるが、11周目には5番手まで順位を上げていたヒュルケンベルグがスローダウンして戦線離脱。

ベッテルがレースをコントロールし、それにハミルトン、バルテリ・ボッタス、サインツ、フェルスタッペン、リカルドが続く形でレースが進むが、その後サインツがピットインし、レースが17周目に入るころには12番手にまで順位を下げていたライコネンが6番手にまで順位を戻してくる。

レースが23周目に入ったところでまずハミルトンがピットインしソフトタイヤに交換。ハミルトンはボッタスの後ろ3番手でコース復帰する。先頭を走行していたベッテルも31周目を迎えるところでピットイン。ソフトタイヤに交換してハミルトンの前でコースに戻る。これでまだタイヤ交換を行っていないボッタスが暫定トップに立った。

レースが中盤を過ぎるとレッドブル勢同士の争いがだんだんし烈になってくる。ペースの速いリカルドがフェルスタッペンをオーバーテイクしようとするが、フェルスタッペンは強気で一歩も引かず、あわや2台が接触しそうな光景が展開される。だが35周目にリカルドがついにフェルスタッペンをとらえて4番手に浮上した。

そのリカルドは38周目にピットインしウルトラソフトタイヤに交換する。その次の39周目にはフェルスタッペンがピットイン。同じくウルトラソフトタイヤに交換するが、ここでフェルスタッペンがリカルドの前でコース復帰を果たし、また両者の順序が入れ替わってしまう。

その後またレッドブルの2台に争いが激しく展開されるが、40周目についに恐れていたことが現実となる。追い抜きにかかったリカルドの前でフェルスタッペンがそうはさせまいとラインを変えてドアを閉める。ところが、すでにスピードに乗っていたリカルドはタイヤをロックさせながらブレーキングするも間に合わず、激しくフェルスタッペンに追突してしまったのだ。2台はここで2台そろってリタイアとなり、レッドブルにとっては最悪の結果となってしまった。

ここで再びセーフティカーが導入されると、先頭を走行していたボッタスがすかさずピットイン。2番手ベッテルと3番手ハミルトンもピットインして全員がウルトラソフトタイヤに交換した。うまくセーフティカー導入のチャンスを生かしたボッタスがトップ、ベッテル2番手、ハミルトン3番手と順位は変動せず、ボッタスの優勝のチャンスが広がった。

ところが、このセーフティカー導入中に6番手を走行していたハースのグロージャンがマシンコントロールを誤ってコース右側のウォールにクラッシュするという事故が発生。これでセーフティカーの導入時間がさらに長引くこととなり、さらにボッタスには追い風が吹いてきたかに思われた。

セーフティカーが戻り、レースが再開されたのは残り4周となった48周目のことだった。この再スタート時がトップの座を奪い返す最大のチャンスだと考えたベッテルはホームストレートエンドのターン1で強引にボッタスを追い抜きにかかる。だが、ベッテルはタイヤをロックさせてしまい、逆にハミルトン、ライコネンに先行を許す形となってしまった。

ボッタスはその間にペースを上げ、一気にハミルトンとのギャップを1.5秒に開いていく。これでボッタスの今季初優勝はほぼ確実かと思われた49周目、突然ボッタスの右リアタイヤがバーストしてしまう。これはコース上の破片を踏んでしまったことが原因だったようだ。ボッタスはコース外にクルマを止め、優勝目前で無念のリタイアとなってしまう。

そして、棚からぼたもち的な形でトップに躍り出たハミルトンがそのまま残り2周を走り切り、先頭でチェッカーフラッグを受けて今季初優勝を飾った。2位にライコネンが続き、3位には終盤にタイヤを痛めたベッテルを追い抜いたフォース・インディアのセルジオ・ペレスが入った。

今年も波乱の展開となったアゼルバイジャンGPだが、ザウバーのルーキードライバーであるシャルル・ルクレールが6位でチェッカーを受けうれしい初ポイント獲得。さらにトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーも10位に食い込んで初ポイントを獲得している。
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2018_03_R


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PPからスタートしたフェラーリのベッテルがトップを守るが、2番グリッドからスタートしたライコネンはボッタスとフェルスタッペンにオーバーテイクされて一気に4位に落ちてしまう。

17周目に3位を走行していたフェルスタッペンがピットインし、ウルトラソフトからミディアムに交換し、コースに復帰。6位を走行していたリカルドもこれに続き、同じくミディアムに交換する。レッドブルは2台の間隔が6秒であったにも関わらずダブルピットインの作業を見事にこなし、フェルスタッペンとリカルドの2台をコースに戻した。19周目にはハミルトン、そして20周目にはボッタスがピットに戻り、同様にミディアムに履き替えてコースに復帰した。

20周目にトップを走行していたベッテルもピットに入り、ミディアムに交換。ところがベッテルはこの間にボッタスに逆転を許して2位に下がってしまう。ボッタスのアンダーカットは成功し実質トップに躍り出た。

30周目にトロロッソ・ホンダの2台がストレートエンドのヘアピンで同士打ちのクラッシュを演じてしまったことによって両マシンのパーツがコースに散らばり、セーフティカーが導入される。

このタイミングでレッドブルのフェルスタッペンとリカルドが同時にダブルピットインし、2台とも新品のソフトタイヤに交換する作戦に出る。これが中国GPのレース結果に大きく影響を及ぼすことになった。

36周目にセーフティカーが戻ってレースが再開される。この時点ではボッタス、ベッテル、ハミルトン、フェルスタッペン、ライコネン、リカルドというトップ6になるが、新しいソフトタイヤに熱が入ってくると38周目にリカルドがライコネンをオーバーテイク。フェルスタッペンもタイヤのアドバンテージを生かしてハミルトンの背後に迫る。39周目にはフェルスタッペンがハミルトンの横に並びかけるがここでふらついたハミルトンに押し出されるようにしてコースオフ。フェルスタッペンはリカルドの後ろに順位を下げてしまった。

41周目にはリカルドがハミルトンを一気に追い抜き3位に浮上。42周目にはフェルスタッペンもハミルトンを攻略して4位に浮上。勢いにのったリカルドは43周目にはベッテルもパスして2位にまで順位を上げた。

44周目にベッテルを追い抜こうとしたフェルスタッペンがベッテルとクラッシュ。2台ともコース上でスピンしてしまう。

45周目にはボッタスに追いついたリカルドが一気にオーバーテイクを成功させ、ここでトップに立つ。

48周目にはフェルスタッペンが再びハミルトンを追い抜くと、順位争いのライバルとなるベッテルとのギャップを開きにかかる。一方のベッテルはクラッシュでマシンにダメージを負ってしまい、その後はペースがまったく上がらなかった。

リカルドが最終的に2位ボッタスに9秒近いギャップを築いて先頭でチェッカーフラッグを受け、3戦目にして今季初優勝を飾った。


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2018-02-Bahrain01


トロロッソのガスリーは5位、ハートレーは11位からと、それぞれ自己最高グリッドからのスタートとなったバーレーンGP。


決勝は午後6時10分にスタート。好スタートでターン1を駆け抜けたガスリーは、立ち上がりで4位に浮上したが、その後抜き返され、5位で1周目を終えた。


ハートレーはターン4で他車と接触。大きなダメージはなかったのもの、この接触により10秒加算のタイムペナルティーを科される。ハートレーは12位で1周目を終えた。2周目にレッドブルの2台が立て続けにリタイアし、ガスリーは4位、ハートレーは10位にポジションアップする。


このリタイアにより、バーチャルセーフティカーが発動され、4周目まで続く。レースが再開された直後、ガスリーは後続と激しいバトルとなり接触するが、4位のポジションをキープし、マシンにもダメージはなかった。


ガスリーは15周目、34周目にタイヤ交換のピットインを行い、いったんポジションを下げるが、その後順当に順位を回復して4位をキープ。レース終盤には後続に10秒以上の差をつける安定したハイペースでチェッカーフラッグを受けた。


ガスリーは自身初の入賞を4位で飾り、チームにとって今季初ポイントをもたらした。これは、ホンダにとっても2015年のF1復帰以来最高位となるすばらしい結果を残した。


他車のピットインによって6位までポジションを上げたハートレーは、20周目に1回目のピットインを行い、その際に10秒ペナルティーを消化したため、16位となった。


42周目に2回目のタイヤ交換を行い、14位で終盤を迎えます。ハイペースで追い上げたハートレーは、前走車よりも1周1秒以上速いペースでプッシュし、チェッカー時には0.027秒差まで迫るも、入賞圏内には届かず13位でフィニッシュ。


しかし、レース後に下された裁定でフォーメーションラップ中に違反があったとされ、ペナルティーとして30秒が加算。最終結果は17位となった。

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ポールのルイス・ハミルトン、2番グリッドのキミ・ライコネン、3番グリッドのベッテルらはスタートで順位をキープしたものの、4番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンはハースのケビン・マグヌッセンに順位を奪われてしまう。

16番グリッドからスタートしたトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーだが、1周を終えた時点でピットに戻ってタイヤ交換を実施、最後尾に下がる。逆に最後尾20番グリッドからスタートしたチームメートのピエール・ガスリーは17番手に順位を上げた。

10周目に入ったところでフェルスタッペンがミスを犯してコース上でスピン。この間にロマン・グロージャン、ダニエル・リカルド、ニコ・ヒュルケンベルグに追い抜かれてフェルスタッペンは8番手まで順位を下げてしまう。

15周目にはガスリーのトロロッソ・ホンダにトラブルが発生。ガスリーはなんとかスロー走行でピットに戻るが、ここでリタイアとなる。バルセロナで行われたシーズン前テストでは信頼性の高さを示していたトロロッソ・ホンダだが、ここでトラブルが発生するという不運に襲われてしまった。

レースが19周目に入ったときに2番手を走行していたライコネンが上位勢では一番先にピットイン。ソフトタイヤに交換したライコネンはベッテルの後方3番手でコース復帰を果たす。

ハミルトンもそれに対応して20周目に入るところでピットイン。同じくソフトタイヤに交換し、ライコネンの前でコースに戻る。これでベッテルが暫定トップの位置につく。

23周目にピットインを行ったハースのマグヌッセンだが、その後コース脇にクルマを止めてしまう。原因は左リアタイヤの装着作業ミスだった。

ハースのグロージャンも次の周にピットに入り、タイヤ交換を行う。ところがなんと今回も左リアタイヤ装着がうまくゆかずにグロージャンはコース上でクルマを止めてしまうという信じられないアクシデントが発生。4番手と5番手を走行していたハースの2台がこれで姿を消してしまうことになった。

グロージャンのクルマがコース上でストップしたことで、ここでバーチャルセーフティカーが導入される。

このタイミングでトップの位置にいたベッテルがピットインし、ソフトタイヤに交換してコースへと戻っていく。そしてベッテルはなんとハミルトンの前でコース復帰を果たすことに成功。どうしてこういうことになったのか事態がのみ込めないハミルトンは無線でチームに原因を尋ねるが、メルセデスのエンジニアたちもキツネにつままれたようだった。

レース後半はベッテルがハミルトンとのギャップをコントロールしながらレースを支配。後方ではライコネンとリカルドによる3位争いと、10番グリッドからスタートして徐々に順位を上げていたフェルナンド・アロンソとフェルスタッペンによる5位争いが展開されていく。

だが、抜きどころがほとんどないアルバート・パーク・サーキットだけに、順位変動が起きることなくそのままファイナルラップを迎え、ベッテルが昨年に続き先頭で開幕戦決勝のチェッカーフラッグを受けた。

ベッテルは通算48勝目。
歴代3位のプロスト51勝まで、あと3勝に迫った。
今シーズン中の記録更新が射程圏内に入った。

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