雨の日に海外サッカー観戦をする際に役立つ物を解説

サッカーの試合は雨が降っている中でも行われるもので、降雨が原因で試合が中止になることはめったにありません。そのため、海外でサッカー観戦に行く場合は雨に備えた準備も必要となります。そこで本記事では、雨天時でも海外サッカーの試合が実施される理由や雨に備えた必須アイテムや準備しておきたい便利なアイテム、荷物を持ち込む際の注意点などを解説します。

チェルシー : スタンフォード・ブリッジ

海外サッカーの試合は雨でも基本的に実施される

野球やテニスなど雨天時に中止になるスポーツは多いですが、サッカーは海外・国内リーグ問わず雨天時でも中止になることはほとんどなく、よほどの荒天ではない限り基本的に試合は実施されます。その大きな理由が、雨の中でのボールの視認性です。

野球やテニスのように小さいボールを用いる競技は雨天時に視認性が悪く、ボールが見えにくくなってしまいます。雨天時にボールの視認性が悪いと競技が成り立たないことがあるため、ボールが小さい競技は雨で中止になりやすいのです。

一方、ボールのサイズが比較的大きいサッカーやアメリカンフットボール、ラグビーなどのスポーツは雨天時でもボールを認識しやすいため、ボールが認識できないほどの悪天候ではない限り試合は中止になりません。

また、野球はグラウンドに芝と土両方が使われており、土は雨によってコンディションが悪くなりやすくプレーに支障をきたします。一方、サッカーのグラウンドに使用される人工芝は雨に強く水たまりができにくいので、雨天時でもプレーに支障をきたすことが少ない点も、サッカーの試合が雨で中止になりにくい理由の一つです。

　　アトレティコマドリード : ワンダ・メトロポリターノ

雨の日の海外サッカー観戦に必要な持ち物

雨の日でもまず中止になることがない海外サッカーを観戦する場合は、観客側の雨対策が大切です。長時間雨が降る中で過ごすこともあるため、雨に備えて以下のアイテムを準備しておきましょう。

折りたたみ傘

コンパクトで海外へ持ち出しやすい折りたたみ傘はサッカー観戦に限らず、雨天時の屋外での移動時に便利なアイテムです。折りたたみ傘はスタジアム内に持ち込めることが多いですが、持ち込みが禁止されている場合もあるので注意しましょう。

折りたたみ傘を持ち込めるスタジアムでも、基本的に試合観戦中に傘をさすことはNGです。あらかじめ観戦するスタジアムのルールをチェックした上で折りたたみ傘を持ち込み、使用するのは移動中のみにとどめておきましょう。

レインコート

傘の持ち込み・使用が禁止されているスタジアムでのサッカー観戦の際に雨をしのぐには、レインコートまたはポンチョがおすすめです。普段着の上に着るだけで、雨に濡れることを気にすることなく観戦できるでしょう。海外ではレインコートやポンチョが購入できないことがあるので、日本で購入して持参することをおすすめします。100円ショップなどで販売されている安価なポンチョなら、使い捨てできるので帰りの荷物を軽くできます。

持ち込むレインコートの丈が短いと、足元までカバーできず濡れてしまいます。そのため、サッカー観戦時に着用する場合は足までカバーできる丈のレインコートを選ぶのがポイントです。または、足までしっかりカバーできるセパレートタイプのレインスーツも雨対策に適しています。

ライプツィヒ : Red bull ARENA

大きなビニール袋

バッグなどの持ち物を雨から守るには、大きなサイズのビニール袋が役立ちます。ビニール袋は持ち物が濡れないように包んでおけるほか、濡れたレインコートなどの雨具を持ち帰る際にも活用できます。

しかし、海外サッカー観戦ではスタジアムに持ち込みできるものがかなり制限されることがあります。ルールが厳しいクラブでは、大きなビニール袋を持ち込めないことがあるため、自分の持ち物に合ったサイズのビニール袋を用意しておくと安心です。

タオル

サッカー観戦に限らず、雨が降ったときにタオルがあると濡れた体や持ち物を拭き取れます。レインコートを着ていても中に着ている服が濡れることはあるので、濡れたままの状態を避けるためにも、タオルは用意しておきましょう。

サッカーでは応援グッズとしてタオルマフラーが販売されており、試合観戦時にそれを持参する方も多いでしょう。タオルは体が濡れたときに拭く以外にも、濡れた座席を拭く際にも使用できるアイテムです。タオルマフラーを持っていく際も、さらに予備として普通のタオルを2枚以上準備していると便利です。

インテル : スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ

雨の日にあると便利な持ち物

上記の3点は雨の日のサッカー観戦に備えて持って行くべきアイテムですが、これら以外にも持っていると便利なアイテムがいくつかあります。

帽子

帽子は晴れた日にかぶるもの、と思われがちですが、実は雨の日にも役に立つアイテムです。

レインコートやポンチョには頭が濡れることを防ぐためのフードが付いていますが、つばが付いていない場合がほとんどです。つばがないフードだけをかぶっていても、顔はガードできません。つまり、レインコートやポンチョのフードのみでは頭が濡れることは防げても、顔が濡れてしまうのです。つばがないとフードから雨水が顔に直接垂れて雨水が目に入りやすくなってしまうので、試合観戦を妨げる原因にもなってしまいます。

そこでレインコートやポンチョと帽子を併用すれば、フードから垂れる雨水で顔が濡れることを防げます。視界が妨げられることも減り、快適に試合観戦ができるでしょう。

防水スマホケース

海外サッカー観戦では持ち物が厳しく制限されることが多いですが、電子チケットを使用する場合はスマホ持参が必須となるため、基本的にスマホは持ち込み可能です。

近年発売されているスマホは防水性能を備えているものが多く、雨水に濡れた程度で故障するケースはそれほど多くはないでしょう。しかし、使用する機種によっては大雨の中での使用に適さないこともあるため、防水スマホケースを使用した方が安心です。

防水スマホケースを用意できない場合でも、ファスナーなどで開閉できるプラスチックバッグで代用できます。

パリサンジェルマン : Parc des Princes

防水性の高い靴

レインコートやポンチョを着て帽子をかぶっていても、足元を完全にカバーすることは難しいものです。普段と同じ靴を履いていると、体は雨に濡れていないのにもかかわらず、靴の中に雨水が浸水して内部が濡れてしまうことは十分あり得ます。靴の中まで浸水して靴下まで濡れてしまうと不快感が強くなるので、快適に試合を観戦するには足元の防水対策も必要です。

靴の中への浸水を防ぐには、防水性の高い素材を使用した靴やレインブーツが適しています。試合開始前に雨が降っておらず普段と同じ靴を履いている場合でも、突然の雨に備えて靴の上からかぶせて使える靴カバーを持参するのもおすすめです。

着替え

濡れたままで長時間屋外にいると、体が冷えやすくなってしまいます。着ている服が雨で濡れることを想定しているのであれば、あらかじめ着替えを準備しておくのも一つの方法です。上下一式の着替えは荷物が増えてしまうため、肌着だけでも用意しえ着替えられれば、体の冷えが軽減できるでしょう。靴の中に雨水が入って靴下が濡れた場合に備えて替えの靴下も持参すると、試合中から帰宅時まで快適に過ごせます。

大きな傘は持ち込みNG！

長いサイズの雨傘の持ち込みは、ほとんどのスタジアムで禁止されています。そもそも、長傘は海外へ持ち出す際にかさばる荷物になるものです。海外サッカー観戦の際はスタジアムへの持ち込みがほぼできないので、持っていても無駄になりかねません。観戦時に不要となる長傘よりも、使える可能性が高い折りたたみ傘を持っていく方がいいでしょう。

海外でのサッカー観戦の際に傘以外で注意したいのは、荷物のサイズです。クラブによっては、持ち込める荷物の内容だけではなく荷物のサイズ制限も厳しくなります。大きすぎるバッグを持っていると入場を拒否されることがあるため、注意が必要です。スーツケースやキャリーバッグは、基本的にスタジアムへの持ち込みは禁止と考えておきましょう。

海外では入口の係員によって判断に違いが出ることもあり、以前は持ち込めたサイズのバッグでも入場を止められることがあり得ます。すべてのスタジアムに荷物預かり所が用意されているわけではないので、大きいバッグを持っていると最悪の場合入場できなくなってしまいます。そのような事態を避けるため、持ち込める荷物のサイズは事前に確認が必要です。持ち込めるギリギリのサイズの荷物は、チェックする係員によっては入場できないケースも考えられるため、できるだけ荷物は小さくまとめて持ち込むといいでしょう。

ユヴェントス : ユヴェントス・スタジアム

まとめ

サッカーの試合は雨が降っても中止になることはほとんどないので、雨対策は必須です。海外でのサッカー観戦は、日本での観戦とは異なる荷物持ち込みのルールなどがあるため、持参する予定のアイテムが持ち込み可能かどうか、観戦するクラブやスタジアムのルールを事前に確認しておくべきです。

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日本国内とは何かと異なる部分も多い海外サッカー観戦ですが、事前にルールをチェックしておけば問題なく、好みのチームの試合を楽しめます。海外サッカー観戦をする際は、ぜひ本記事で解説した内容を参考にしてください。