2022年シーズン
1周5,412mのコースを57周する決勝レース。気温30.1℃、路面39℃、湿度60%aのドライコンディションで開始された。
決勝レースのスタンダードな戦略は、ミディアムからハードに繋ぐ1ストッパーが主流。
アストンマーチンの2台は燃料温度に伴う問題が発生したために、ピットレーンからのスタートを選択。
パドックには政財界をはじめ、各界の大物が多数訪れた。NBAからはマイケル・ジョーダン、音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムス、テニス界からはセリーナ・ウィリアムズ、サッカー界からはデビッド・ベッカム。多くのセレブリティ達が2022
F1マイアミGPの決勝レースを観覧。
注目の1周目は、レッドブルのフェルスタッペンがターン1でフェラーリのサインツに並び2位に浮上。アルピーヌのアロンソはターン2でメルセデスのハミルトンの左リアと軽く接触する場面があったが、4つポジションを上げ、マクラーレンのリカルドとハースのシューマッハーも各々3つポジションを上げた。逆にメルセデスのハミルトンが2つ、メルセデスのラッセルが3つポジションを下げ、アルファタウリの角田裕殻も1つポジションを下げた。レッドブルのフェルスタッペンは9周目のホームストレートでDRSを使ってフェラーリのルクレールをオーバーテクしてトップに浮上。その後はフェラーリのルクレールとのギャップを徐々に広げていった。2位のフェラーリのルクレールは25周目にハードタイヤに交換。翌周にはレッドブルのフェルスタッペンがピットインして同じハードタイヤを履いた。更にその翌周にはフェラーリのサインツとレッドブルのペレスがピットイン。右前輪が入らず、フェラーリのサインツは2秒近くを失った。41周目にはマクラーレンのノリスがオーバーテイクを仕掛けた際にアルファタウリのガスリーの左前輪と接触。パーツの破片がコースに散らばったことにより、バーチャル・セーフティーカーが導入されたが、1周後にはセーフティーカーが導入された。この時、先頭のレッドブルのフェルスタッペンはピットロードの入り口を通過していたが、2位のフェラーリのルクレールはピットロード入り口を通過しておらず、ピットインしてタイヤ交換することも可能ではあったが、今シーズンから導入されたタイヤは温まりが悪く、セーフティーカーが解除された後、タイヤが温まるまで数周を要する傾向があり、フィニッシュまでの残り周回数を考えると、ピットインしてタイヤ交換することのメリット・デメリットを考えると微妙な状況ではあった。レース後のインタビューでフェラーリの首脳陣もその点が非常に悩ましいところであったと述懐している。第一スティント引っ張っていたメルセデスのラッセルはこれを好機にタイヤを交換。大きくアドバンテージを得た。4位レッドブルのペレスもミディアムタイヤに交換。アルピーヌのオコン、アルファタウリのガスリー、マクラーレンのリカルド、アルファタウリの角田裕殻裕毅はソフトタイヤに交換した。レースは残り11周、47周目にリスタートを迎えた。49周目にDRSが解禁されると、5位を走行していたアルファロメオのボッタスがバックストレートでコースオフ。メルセデスの2台が揃ってポジションを上げた。
メルセデスのラッセルはその翌周にチームメイトを交わして5位に浮上したが、コース外走行に対するペナルティを恐れてか、一旦後退した後、再びメルセデスのハミルトンを抜いて5位に浮上した。更に54周目には入賞圏内9・10位を走行していたハースのシューマッハーとベッテルがターン1でクラッシュ。両者共にマシンにダメージを負い、ハースのシューマッハーは辛うじてコースに戻ったが、ベッテルはリタイヤを喫した。フェラーリのルクレールは一時、首位に迫ったものの仕掛けるには至らず、レッドブルのフェルスタッペンが逆転のトップチェッカーを受けた。
2022年 マイアミGP予選 |
Pos |
No |
ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
Grid |
1 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:29.474 | 1:29.130 | 1:28.796 | 1 |
2 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:30.055 | 1:29.729 | 1:28.986 | 2 |
3 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 1:29.836 | 1:29.202 | 1:28.991 | 3 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 1:30.079 | 1:29.673 | 1:29.036 | 4 |
5 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:30.845 | 1:29.751 | 1:29.475 | 5 |
6 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:30.388 | 1:29.797 | 1:29.625 | 6 |
7 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 1:30.779 | 1:30.128 | 1:29.690 | 7 |
8 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:30.761 | 1:29.634 | 1:29.750 | 8 |
9 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 1:30.485 | 1:30.031 | 1:29.932 | 9 |
10 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:30.441 | 1:29.996 | 1:30.676 | 10 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 1:30.407 | 1:30.160 |
| 11 |
12 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:30.490 | 1:30.173 |
| 12 |
13 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:30.677 | 1:30.214 |
| 13 |
14 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 1:30.583 | 1:30.310 |
| 14 |
15 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 1:30.645 | 1:30.423 |
| 15 |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:30.975 |
|
| 16 |
17 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:31.020 |
|
| 17 |
18 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 1:31.266 |
|
| 18 |
19 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 1:31.325 |
|
| 19 |
NC | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | No Time |
|
| 20 |
2022年 マイアミGP 決勝 |
Pos |
No |
ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/リタイヤ | Grid |
Points |
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 57 | 1:34:24.258 | 3 | 26FL |
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2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 57 | +3.786 | 1 | 18 |
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3 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 57 | +8.229 | 2 | 15 |
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4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 57 | +10.638 | 4 | 12 |
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5 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 57 | +18.582 | 12 | 10 |
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6 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 57 | +21.368 | 6 | 8 |
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7 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 57 | +25.073 | 5 | 6 |
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8 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 57 | +28.386 | 20 | 4 |
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9 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 57 | +32.365 | 18 | 2 |
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10 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 57 | +37.026 | 10 | 1 |
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11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 57 | +37.12812 | 11 |
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12 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 57 | +40.146 | 9 |
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13 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 57 | +40.9022 | 14 |
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14 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 57 | +49.936 | 19 |
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15 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 57 | +73.305 | 15 |
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163 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 56 | DNF1 | 16 |
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173 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 54 | DNF | 13 |
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Ret | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 45 | DNF | 7 |
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Ret | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 39 | DNF | 8 |
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Ret | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 6 | DNF | 17 |
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